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2010年07月20日

【ガザ発】ハマスからも追い立てられた 〜下〜

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目の前で弟が射殺されたオムスィアットさん。「将来はジャーナリストになって戦争の真実を世界に訴えたい」(18日、アルアトゥラ村で。写真:筆者撮影)


 立ち退きを迫るハマスの脅しにも屈しなかったケマルさん(前稿〜中〜)の長女オムスィアットさん(13歳)。目の前で弟がイスラエル軍に射殺された。雷の音が射撃音に聞こえ雨の中を駆け出す、という。

 精神を病んだオムスィアットさんは、ポーランドまで治療を受けに行った。だが、イスラエル軍が侵攻してきた時の光景が、今なお毎晩夢に出てきて胸を締めつける。

 少女の苦悩は昇華された。オムスィアットさんの書いた詩が、アル・アトゥラ村を取材していた英国人記者の目に留まったのである。アラビア語から英語に翻訳されイギリスでも紹介された――

  子供たちに何故罪があるの。何をしたというの
  家もなく腹を空かせて……
  弟は何故殺されなくてはならなかったの
  3歳の妹はなぜ空腹を我慢しなければならないの
  ガザの地であとどれだけ殺戮が繰り返されるの
  ガザの地であとどれだけ殉教が繰り返されるの
  
 
 オムスィアットさんに「ハマスをどう思うか」と聞いた。彼女は「紛争も破壊もすべてハマスがもたらした」と大きく首を横に振った。

 彼女の将来の夢はイスラエル軍の侵攻前は学校教師だったが、侵攻後はジャーナリストに変わった。「戦争の真実を世界に訴えたいから」と話し唇を真一文字に結んだ。
posted by 田中龍作 at 03:54| Comment(0) | TrackBack(0) | パレスチナ(ガザ・西岸) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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