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2010年11月03日

小沢氏緊急ネット会見 視聴者が質問をぶつけた

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記者会見では仏頂面で最低限のことしか語らない小沢氏だが、インターネット中継では90分に渡って縦横無尽に語った。(3日、ニコニコ動画スタジオ=東京・麹町=。写真:筆者撮影)


  国会招致に応じるのか、応じないのか。世の注目を集める小沢一郎・元民主党代表が久々に公の場に姿を現した。3日、インターネット生中継でおなじみの『ニコニコ動画』の討論番組に出演し、視聴者(ネットユーザー)の質問に答えた。

 質問は番組放送中メールで寄せられた。のっけから胸元に剛速球が投げ込まれた―

問い:『ニコニコ動画』に出るより国会(政倫審、証人喚問)に出る方が先ではないか?

小沢:一年余に渡る検察の強制捜査の結果、不正はないということで不起訴になった。ただ検察審査会が「法廷で明らかにすべきだ」という議決を出した。

 もう裁判手続きに入っている。司法府で取り上げていることを立法府が色々議論するのは3権分立の精神にもとる。政倫審や証人喚問は基本的に秘密会だが、裁判はすべて公開。   

『ニコニコ動画』はすべてオープン。視聴者も質問できるし、僕も意見を言える。

問い:岡田幹事長から「政倫審か証人喚問に出てください」と言われたらどうするか?

小沢:岡田君一人で決めることではない。問題を明らかにするには裁判が一番いい。

問い:岡田幹事長と『ニコ動』で対談してはどうか?

小沢:民主党のなかで対立しているように見られる恐れがある。

 小沢氏は政倫審、証人喚問への出席について、これまで新聞・テレビで伝えられているように拒否する姿勢を示した。
 
 番組後半は与党経験が長い小沢氏ならではの識見が披露された―

問い:日中関係をどう見ているか?

小沢:僕が政府の責任者だったら船長を釈放しない。中国に対しても、ロシアに対しても日本政府の主張をはっきりしなければいけない。僕は中国首脳に「何千年の歴史の中で尖閣諸島は中国の領土になったことは一度もない。あれは琉球王朝の領土だった」とはっきり言った。筋論を通せば中国は何も言わない。

ゴルバチョフにも「日本は一度もソ連とは交戦していない。お前のところが日ソ不可侵条約を破って勝手に攻め込んできたんじゃないか」と言ってやった。ゴルバチョフは何も言わなかった。

問い:TPP、FTAは推進すべきか?

小沢:僕はTPP推進論者。自由貿易で一番特をするのは日本。ただ農業だけじゃなく金融も何もかも対象に入る。セーフティーネットを設けずに無防備に開けたら皆やられる。

問い:雇用はどうすればよいか?

小沢:雇用のシステムができていない。小泉政権で(労働法律を改悪し簡単に解雇できるようにしたため)雇用がガタガタになった。大企業ほど酷い。

   財政均衡を重視しがちだが、必要な時は赤字国債を発行することになっても積極的な経済政策を取った方がいい。
    
問い:なぜ民主党は政権交代を託した国民の期待に応えきれていないのか?

小沢:とにかく無駄が多い。財務省の言う通りにして「一律一割削減」なんてやってたら無駄なんてなくならない。
政治家が腹を決めて「俺が責任を取るから」と役人にリーダーシップを示さないから、役人が動かない。政治不信が募りどの政党も国民の信任を得なくなったりすると極右・極左が台頭したりする。
    
 小沢氏は予定の1時間を30分もオーバーして語った。記者会見では仏頂面で必要最低限のことしか話さない小沢氏の意外な一面がのぞいた。

 「政局の人」のイメージが付きまといがちだが、国家はどうあるべきかを知り抜いている。説明も分かりやすい。インターネット生中継の普及があと2年早かったら、ここまで日本の政治は混乱していなかっただろう。


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posted by 田中龍作 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャーナリズム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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