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2011年01月22日

ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト 〜その6〜

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幹事社のテレビ朝日記者(右端)に猛抗議する岩上氏(左隣)。テレビ朝日記者は筆者に幾度も「写すな!」と告げた。(21日、総務省記者クラブ。写真:筆者撮影)


 総務省記者クラブが21日、フリーランスのネット中継を実力で排除しようとした。 “事件”は筆者が席を外している間に起きた。

 記者会見室から危うく追い出されそうになったのは「フリージャーナリスト・岩上安身事務所」のUST中継スタッフ2人(男性Hさん、女性Nさん、2人とも二十歳そこそこである)。

 岩上氏は2人と共に総務省に向かっていたのだが、身分証明書を忘れたことに気付き、オフィスに取りに戻ることになった。このためHさんとNさんだけで記者会見室に入っていた。

 記者会見に出席していたフリーランスの寺澤有記者、Hさん、Nさんらの証言で事件を再現する―
  
 田中が席を外すと1分もしないうちに幹事社(共同通信、テレビ朝日)がHさん、Nさんのもとにやって来た。HさんはUST中継のセッティンッグをしていた。

 幹事社「誰ですか?」

 Hさん「岩上事務所のスタッフです」
 
 幹事社「身分証明書を見せて下さい」

 Hさんは総務省の記者会見に毎回のように出席しUST中継をしている。にもかかわらず幹事社はHさんとNさんにに「きょうは出て行って下さい」と命令口調で告げた。

 Hさんから電話で事態を知らされた岩上氏が総務省に駆けつけた。岩上氏は記者会見に登録していることや2人が自分の事務所のスタッフであることを説明した。

 すると幹事社は「映像はどこに流すんだ?」と聞いた。UST中継をしているのだからインターネットと決まっているではないか。何たるアナクロだろうか。テレビ局に流れる映像でなければ映像でないと思い込んでいるのだろう。

写真
税金で賄われるスペースを占有し、しかも撮影禁止とはおかしな話だ。ご法度もお構いなしに我々は撮影した。(21日、総務省記者クラブ。写真:筆者撮影)


 筆者は民主党の「統一地選挙選対本部」発足(弊ジャーナル前項)を取材するため席を外していた。看板掛けさえ終わればすぐに総務省に戻ることにしていた。

 記者会見室を後にする時、心配になったのでNさんに「俺、ちょっと抜けるけど、記者クラブの連中が変なこと言ってきたら、寺澤(有)さんと小川(裕夫)さんがいるからね」と言って安心させたつもりだった。寺澤氏には「何かあったら俺の携帯に電話して下さい」と言い置いた。

 記者クラブの幹事社はうるさがたの田中と岩上氏がいない隙に、HさんとNさんに言いがかりをつけ脅したのである。

 『岩上事務所のスタッフが記者クラブから排除されそうになっている』。民主党本部にいた筆者は寺澤氏のツイートで“事件”を知った。弱い者をいじめる記者クラブに対する怒りで我が身が焦げそうになった。

 「選対本部」看板掛けの撮影を終えると脱兎のごとく表通りに駆け出しタクシーに飛び乗った。高田馬場のあだ討ちに駆けつける堀部安兵衛はこんな心境だったのだろうか。(読者の皆様、ご支援して頂いている身でタクシーなんかに乗って済みません)

 筆者が総務省に着くと岩上氏がすでに駆けつけており、記者クラブ幹事社に対して猛烈な抗議を展開していた。

 岩上氏の剣幕に圧された幹事社は「トライアルの最中に断りなく中継が行われた」「2人が誰だか知らなかった」などと世間では通用しない言い訳に終始した。

 インターネットの動画中継はテレビ局が目の仇にする。テレビ局より先に流し、しかも全部伝える。脅威なのである。記者クラブがフリーランスによるネットの動画中継を認めない理由がここにある。岩上事務所のスタッフに退出を迫った幹事社のうちの1社が「テレビ朝日」だったことは象徴的だ。


総務省記者クラブへの抗議のもようを映像で(IWJ・岩上安身事務所提供)
http://www.ustream.tv/recorded/12143806


田中龍作の取材活動は読者の皆様によって支えられています。


posted by 田中龍作 at 01:03| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャーナリズム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様ですww

最近、切り込み隊長さんがブログで、
「ニュースとはエンターテイメントである」
と書いていたのが印象的でした。

ニュースを
「菅さんが内閣改造しました」
「新しい人を入れました」
だけでよく、後はお前らで判断して勉強して責任を取れよ だけでよい。
ニュースとは、そもそも「それだけ」であると。

これだけだと「視聴率」が取れないから、即時性や下ネタ・アホネタなどを入れて、エンターテイメントにして新聞やテレビで流して、「付加価値」を独自につける と。

その「付加価値」が彼らの「高収入」につながるから、その利権がどうしても必要不可欠である。

ある人が、
「高い収入がないと報道できないのですか?」
と笑える質問をメディア側にした時があった。
もちろん、答えは「・・・・」ですがwwww

報道とは「情報利権」であり、新聞社もテレビ局もわかっている。それを「公共報道」として包んでいる。

だから、情報利権に興味が無い人は、自然と新聞も読まないし、テレビも見ない。
だから業績が「自然」と悪くなる。www

私が興味があるのが、フリーの人が、この「情報利権」に対して、どのような「収益」で「利権化」して、食べていくかである。

読者としては、世の中に役に立つ利権なら、新聞代を止めた分のお金は、フリーの人へ入金しても良いと思える時代が来るようになってほしい。

応援しています。
Posted by つるつるの岩上さんw at 2011年01月22日 10:32
とても興味深い動画でした。
岩上「記者クラブは記者による任意団体なのですか、それとも報道各社によるカルテルなのですか?」
…という問いがつきつけられたときの、幹事社の対応が非常に興味深かったです。「図星をつかれた!」と言わんばかりの、彼ら自身の「素」の反応が見えたところに、映像中継の真価があったと感じました。
岩上「記者クラブのオープン化に反対しているのは誰か?会社として反対しているのはどこの社か?これは報道対象じゃないんですか?」
…という問いへの対応を、今後記者クラブは迫られることになりました。過去の常識にとらわれない誠実な対応ができないようであれば、「大マスコミ」といえども社会からの退場を余儀なくされることを、歴史は証明していると思います。
Posted by jo_30 at 2011年01月22日 21:48
響です。

JanJanブログのコメント欄に記載させて頂こうと思いましたが、ありませんでしたので、こちらに記載させて頂きます。

当方、本日、記事を引用させて頂きました。
http://news.livedoor.com/article/detail/5290584/
同じ場所にいるジャーナリストと市民の不必要な格差

大変なご苦労をされていると思います。
ご活躍を祈念いたします。
Posted by 響 一歩 at 2011年01月25日 00:50
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