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2011年04月10日

  「政府とマスコミはウソをつくな」  〜反原発デモ、全国各地で〜

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原発反対を訴える1千人余りの市民がデモに向けて参集した。(10日、東京・芝公園。写真:筆者撮影)


 東京電力・福島原発事故の発生から1か月が経つ。政府やマスコミの発表とはウラハラに事態は悪化の一途をたどるばかりだ。不安を覚えるのは日本国民ばかりではない。放射性物質を含んだ汚水の海洋投棄は国際社会からの批判を浴びた。

 「原発はエコでクリーン」と民放テレビは国民の頭に刷り込んできた。文科省は同じ趣旨のポスターコンクールを開き、小学生に描かせた。国を挙げての原発推進だったのである。

 事故処理は進まないばかりか再臨界の懸念さえ指摘されている。環境汚染も留まるところを知らない。

 図らずも見えたのは、大半の国民がこれまで正しいと信じていたものがウソだったことだ。政府発表と新聞・テレビ報道には多くの国民が疑念を抱くようになった。騙されてきたことに気づき、怒りへと変わった。

 その表れが「反原発デモ」だ。これまで原発に関心がなかったり、あっても行動をおこさなかった普通の人たちがデモに参加し「原発止めろ」と声を挙げ始めたのである。

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日本プレスセンター前を通るデモ隊。ここには中部電力・東京支社が入居する。(10日、東京・内幸町:筆者撮影)


 10日、東京都心や高円寺はじめ札幌、富山などで市民が「原発反対デモ」を繰り広げた。東京都心でデモを行ったのは中部電力の浜岡原発に反対する市民たちだ。活断層の上に乗り福島原発以上に危険であることを政府にアピールするためだ。

 デモ隊は中部電力・東京支社の前を通るコースを選んだ。同支社は日本報道界の殿堂である日本プレスセンターに入居する。

 電力会社がプレスセンターに入居していても違法ではない。だが電力会社はひとたび事故が発生すれば想像を絶する惨禍をもたらす原発を運転する独占企業なのである。ジャーナリズムは電力会社の安全管理などを厳しくチェックしなければならない。

 その二つが同じ屋根の下に住む。記者クラブを通じた電力会社と報道機関の「なあなあ体質」が今回の大事故につながったと言っても過言ではない。喩えがあまり良くないが、暴力団と同じビルに入居する警察を信用することができるだろうか。

 「政府とマスコミはウソをつくな〜」。日曜日の東京都心に市民のシュプレヒコールが響いた。


 ◇
田中龍作の取材活動は読者の皆様によって支えられています。


posted by 田中龍作 at 22:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 災害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
呪縛という言葉があるけど、まさにマスメディアは大手広告主の呪縛にドップリ。ある意味悲惨だ。

大組織の中で失業も低年収もないが、ジャーナリストとしての「矜持」はドブに捨てて伝えなければいけない。

今回のデモもtwitterで知ったが、マスメディア報道は全く無い。これでいかに著者の「事実」が証明されているのかわかる。

問題があるのは、こうした情報が浸透するには、まだまだネット世代である20・30代が日本の中で比率が高まらないといけない

石原都知事再選の原動力になった「60代以上の圧倒的なアホ老人」が入る限り、日本の政治もマスメディアも変わらないであろう。

しかし。
この60代以上があと数十年にいなくなるのだから、それまで待つしか日本は変わらないし、日本記者クラブも無くならないのであろう。
Posted by 老害大国の行く末 at 2011年04月11日 08:47
はじめてブログを拝見しました。
暴力団と同じビルに入居する警察なんて、ひどい喩えですね。
フリーの記者というのは、政府とマスコミとの対立軸がないと
活動できないのかと思ってしまいます。
別に煽らなくとも、自らの信じるところをいけばよいのではないですか?

東京電力の会見でのあなたの質問の仕方は、それこそ暴力団と一緒です。相手を威圧すれば何とかなると思っているんじゃないですか?

私たちが聞きたいのは、相手をもっと論理的に追いつめることです。

あなたが目にしているマスコミは、あなたからすれば物足りないかもしれませんが、彼らは組織で動いているんです。
現場の記者の質問が物足りないとしても、まとめている人がいるからこそ、紙面に活きるような質問しかしない訳で、
そこを取り違えていると、だんだんこのブログも支持されなくなると思います。

だいたい、公の会見で情報をとろうとするから上っ面だけの内容になるんです。記者会見で細かいところを聞こうとする方がどうかしてると、ネトウヨ以外はそう思ってます。

もっと東電の内部にくい込んで、内部告発のようなものを取材して下さい。

単純に政府やマスコミを批判する、対立軸に置くという20世紀的似非ジャーナリズムは、21世紀のネットの時代にそぐいません。

自らの質問の仕方から見直してみては如何でしょうか?
もっと相手をじわじわと追いつめるようなスマートな質問をお願いします。

そういう態度に変われば、資金も集まりますよ。
Posted by たけしろたかし at 2011年04月11日 20:13
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