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2011年01月25日

ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト 〜その7〜

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「ここでの法律を作っているのは俺たちなんだぞ〜」と力を誇示する記者クラブの張り紙。(25日、総務省記者会見室入り口の掲示板。写真:筆者撮影)。


 総務省記者クラブがまたもや「岩上安身事務所・IWJ」のネット中継スタッフに「動画撮影はするな」と告げてきた。25日朝の出来事である。

 記者会見室の入り口で苦しそうに話す女性の声が聞こえてきた。女性はIWJのNさんだった。Nさんは記者クラブ幹事社から「活動実績はあるか?」などと詰問されているのだった。学生アルバイトのNさんに活動実績を求めるという発想自体が常識を欠いている。
要は何がしか規制する理由をつけたいのである。

 「撮影した動画なら提示できますけど」とNさん。幹事社は「動画じゃねえ?」と首をかしげて見せた。

 会見室の中にいた筆者は事に気付き、入り口まですっ飛んで行った。するとNさんに対する幹事社の口調が変わった。「フリーの動画中継は認められていないんで。今、話し合ってきますから・・・へへへ」。彼は作り笑いを浮かべてその場を去った。

 幹事社がIWJの中継スタッフに言いがかりをつけてきたのは21日に続き2度目である。前回、岩上氏が幹事社に猛抗議し静かになったはずだった。だが25日は氏が法務省記者会見で不在だったため、またしても隙を突かれたのである。

 21日の抗議で幹事社はかなりの所まで軟化した(ポーズも含めて)。交渉中の話を台無しにしてはならないと思い、25日は静観することにしていた。

 だが、見過ごすわけにはいかなかった。「『公の情報財産である記者会見をフリーが中継してはいけない』などという理屈は世界のどこを探してもない。視聴者の皆さん、見守って下さい」。筆者はIWJのマイクに向かってこう訴えた。(※映像・音声記録が残っているので視聴して頂きたい)

 総務省の記者会見室で起きていることをツイートすると、たちどころに反響(リツィートが寄せられた。「頑張れ」と。一番効果的だったのはTwitterで事態を知った人が総務省記者クラブに抗議の電話を入れてくれたことだ。(※対応に苦慮する幹事社の声も記録に残っている)

 権力以上に権力的な記者クラブだが、市民の声には弱いことが分かった。市民の援護射撃もあり、IWJはネット中継を最後まで敢行できた。

 霞ヶ関と癒着し政治を壟断してきたのが記者クラブだ。日本最大の既得権益集団である。沈みゆくこの国を救うには、記者クラブ解体は欠かせない。フリーランスの頑張りにも限度がある。記者会見の開放には市民の力が欠かせない。


25日、記者会見室で起きたことの映像音声記録URLは下記(岩上安身事務所・IWJ提供)

 http://bit.ly/cqLdo2


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posted by 田中龍作 at 17:32| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャーナリズム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

森ゆうこ議員「陸山会事件は冤罪」とマスコミ叱る

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「小沢元代表をめぐる問題は司法の場で決着させるべき」と岡田幹事長に申し入れた森ゆうこ、川内博史両議員。(21日、民主党本部。写真:筆者撮影)


検察審査会の闇を追及し続ける森ゆうこ議員が、意図的な「反小沢」報道を繰り返す記者クラブメディアを一喝した。21日、国会内で行われた党運営に関する記者会見での一幕だ。

 東京地検特捜部は、陸山会の土地購入をめぐって政治資金規正法違反で大久保隆規元秘書を起訴したものの供述調書を取り下げた。石川知裕議員が検察による自白強要を録音したICレコーダーの記録は証拠採用されることが決まった。検察側の公判維持は困難を極めるだろう。

 西松事件は検察が訴因を変更し裁判そのものが消滅している。小沢一郎元代表をめぐる疑惑は冤罪の色が極めて濃いのである。

 にもかかわらず新聞・テレビは事件発生当初から「小沢真っ黒」とばかりに囃し立てた。検察リークによる虚報を垂れ流したのである。

 森議員は「西松事件の裁判はもうありません。陸山会事件は冤罪です」としたうえで「(社名を挙げながら)マスコミは虚報・誤報の経緯を明らかにし、謝罪して頂きたい」。
 森議員がよく通る声で話すと会場は水を打ったように静まりかえった。30人近くいた記者クラブメディアの記者たちは沈黙するしかなかった。「不都合な真実」を突きつけられたためダンマリを決め込んだと言った方が正確だろう。

 「小沢事件」とは既得権益を同じくする記者クラブメディアと検察が仕込んだデッチあげなのである。


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ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト 〜その6〜

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幹事社のテレビ朝日記者(右端)に猛抗議する岩上氏(左隣)。テレビ朝日記者は筆者に幾度も「写すな!」と告げた。(21日、総務省記者クラブ。写真:筆者撮影)


 総務省記者クラブが21日、フリーランスのネット中継を実力で排除しようとした。 “事件”は筆者が席を外している間に起きた。

 記者会見室から危うく追い出されそうになったのは「フリージャーナリスト・岩上安身事務所」のUST中継スタッフ2人(男性Hさん、女性Nさん、2人とも二十歳そこそこである)。

 岩上氏は2人と共に総務省に向かっていたのだが、身分証明書を忘れたことに気付き、オフィスに取りに戻ることになった。このためHさんとNさんだけで記者会見室に入っていた。

 記者会見に出席していたフリーランスの寺澤有記者、Hさん、Nさんらの証言で事件を再現する―
  
 田中が席を外すと1分もしないうちに幹事社(共同通信、テレビ朝日)がHさん、Nさんのもとにやって来た。HさんはUST中継のセッティンッグをしていた。

 幹事社「誰ですか?」

 Hさん「岩上事務所のスタッフです」
 
 幹事社「身分証明書を見せて下さい」

 Hさんは総務省の記者会見に毎回のように出席しUST中継をしている。にもかかわらず幹事社はHさんとNさんにに「きょうは出て行って下さい」と命令口調で告げた。

 Hさんから電話で事態を知らされた岩上氏が総務省に駆けつけた。岩上氏は記者会見に登録していることや2人が自分の事務所のスタッフであることを説明した。

 すると幹事社は「映像はどこに流すんだ?」と聞いた。UST中継をしているのだからインターネットと決まっているではないか。何たるアナクロだろうか。テレビ局に流れる映像でなければ映像でないと思い込んでいるのだろう。

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税金で賄われるスペースを占有し、しかも撮影禁止とはおかしな話だ。ご法度もお構いなしに我々は撮影した。(21日、総務省記者クラブ。写真:筆者撮影)


 筆者は民主党の「統一地選挙選対本部」発足(弊ジャーナル前項)を取材するため席を外していた。看板掛けさえ終わればすぐに総務省に戻ることにしていた。

 記者会見室を後にする時、心配になったのでNさんに「俺、ちょっと抜けるけど、記者クラブの連中が変なこと言ってきたら、寺澤(有)さんと小川(裕夫)さんがいるからね」と言って安心させたつもりだった。寺澤氏には「何かあったら俺の携帯に電話して下さい」と言い置いた。

 記者クラブの幹事社はうるさがたの田中と岩上氏がいない隙に、HさんとNさんに言いがかりをつけ脅したのである。

 『岩上事務所のスタッフが記者クラブから排除されそうになっている』。民主党本部にいた筆者は寺澤氏のツイートで“事件”を知った。弱い者をいじめる記者クラブに対する怒りで我が身が焦げそうになった。

 「選対本部」看板掛けの撮影を終えると脱兎のごとく表通りに駆け出しタクシーに飛び乗った。高田馬場のあだ討ちに駆けつける堀部安兵衛はこんな心境だったのだろうか。(読者の皆様、ご支援して頂いている身でタクシーなんかに乗って済みません)

 筆者が総務省に着くと岩上氏がすでに駆けつけており、記者クラブ幹事社に対して猛烈な抗議を展開していた。

 岩上氏の剣幕に圧された幹事社は「トライアルの最中に断りなく中継が行われた」「2人が誰だか知らなかった」などと世間では通用しない言い訳に終始した。

 インターネットの動画中継はテレビ局が目の仇にする。テレビ局より先に流し、しかも全部伝える。脅威なのである。記者クラブがフリーランスによるネットの動画中継を認めない理由がここにある。岩上事務所のスタッフに退出を迫った幹事社のうちの1社が「テレビ朝日」だったことは象徴的だ。


総務省記者クラブへの抗議のもようを映像で(IWJ・岩上安身事務所提供)
http://www.ustream.tv/recorded/12143806


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posted by 田中龍作 at 01:03| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャーナリズム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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